さくら色の岩の正体

甲府に向かう途中で見つけた桃色の岩は、
大きな石屋？さんの入り口にあった。
駐車場に車を止めてふらふらと桃色の岩に近づくわたし。

まぁ何とファンタスティックな岩だろう。
「日本一大きな紅水晶」と書いてある。
パワーストーンとしてブレスレットの素材にもされていて
「ローズ クォーツ」とか「薔薇色石英」と呼ばれているね。

後で効能？を調べてみたら「愛を呼ぶ石」なんだって。
悪くないねぇ。

お店の中から店員さんが出てきて「中に入りませんか？」と誘う。
その誘いに返事もせず「大きなピンクの岩ですねぇ。」と言うと
「はい、日本では一番大きくて、売ると１億円します。」
「へぇ〜！」

店内に入るとそこは、アジアの観光ツアーなどで有無を言わさずに
連れて行かれる大きなアクセサリー専門店みたいな作りだった。
トルマリンやゲルマ二ウムなどの薬石やクリスタル、ターコイズ、
翡翠などの原石や加工品がところ狭しとゴロゴロ置いてあった。

ローズ クォーツに興味を持った私は、数ある中から
「爆弾おにぎり」くらい大きさの優しくて柔らかい印象の
ローズ クォーツを手に持って店員さんに
「あのう、これおいくらですか？」と尋ねると店員さんは
その優しそうなピンクのおにぎりをはかりに乗せた。
おいおい、量り売りかい！
「はい、１００グラム、１０００円ですのでこの石は
「７００グラムで７０００円プラス加工代ですねぇ。」

どれにしようかと迷いあぐねて結局買わずじまいだったが、
さくら座が終わって帰路につく時に、まだその店が営業中だったら
気に入ったローズクォーツを買おうと決心したのだが、残念、
石屋さんは既に閉店ガラガラだった。

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