「次の曲で今日のコンサートは終わりになります」
最後の曲の前に僕がそう言う。
すると客席から複数の「えー!」と言う声が届く。
「まだまだ聞きたいと思って
いましたがそうですね、もう終わりの
時間ですよね」という 気持ちを乗せた
「今日はありがとう」という僕に対する
エールだと感じていて、それを聞いた
僕は嬉しくなって微笑むのだった。
まだまだやれと本気で思ってる人は
そうはいないと思う。だからその声も
華やいだ可愛らしい驚きという脚色で
くるんだ「えー!」なのだ。
ところが熊本はちょっと違っていた。
腹筋から 図らずも出るような「えーっ!」だった。
ホールに大きく響いた その声は
低音でドスの効いたご婦人のそれだった。
人生の重みとリアルが優しく降り注いで
僕は嬉しくなって微笑むのだった。
鹿児島そして熊本の皆さん
今年もどうもありがとうございました。
とはいっても
6月には八女と小倉があるけどね。
九州スタッフの皆さん6月もよろしくね。