新しいソロアルバムの
デモテープ作りが始まりました。
中心メンバーは、「木精」発売後から
フキと平行して開始したソロコンの
サポートギターを担当してくれていた
元「銀河鉄道」の本田修二くん。
(ステージでハンカチから鳩出したり
知恵の輪を首の後ろで外す芸?を
ステージで披露してくれた人
覚えてる方いますか?)
そして、ふきのとうのサポートを
やっていてで最近ソロコンにも
参加してくれていた、美形の少年
都留のりひろさんの二人だ。
加えて、フキのベースの河合徹三さん
そしてピアノの村岡貞彦さんにも
手伝ってもらって、はじめて
プロのアレンジャーに依頼せず
みんなでアイデアを持ち寄って
コトコトとシチューを煮込むように
たっぷり時間をかけて作り込んでいった。
スタジオは下北沢のボクの家で
都留さんが買ったばかりの録音機材を
車で持ち込んでくれました。
僕らは「都留の出張スタジオ」と
呼んでいました。
小さな部屋でわいわいと楽しい
時間が過ぎてゆく中で徐々に
ボクの曲に色がついて行きました。
正式なレコーディングは
当時は世にとどろいた最新の
「信濃町CBCソニースタジオ」
だが、不思議なことに「シナソ」での
録音風景はすっかり忘れていて
思い出すのは出張スタジオでの
あれこればかりだ。
今思えばディレクターやプロデューサーの
役目もみんなで担っていて役目としての
大人な意見とかアドバイスが必要なくて
ただわいわいと素敵なサウンド作りで
時間が過ぎていったという印象だ。
そんな本田くんから今年の夏頃
ものすごく久しぶりに連絡が来た。
彼はいま、フィリピンのミンダナオ島で
暮らしている。