会場に着くとまず検温。
前もって持参して来たワクチン接種の
予診票にいま計ったばかりの体温
36・3度を追記して、係の方に渡す。
その用紙に目を落としていた係員さんは
おもむろに顔をこちらに向けてこう言った。
「おそらく書き間違いだと思いますが、
ここは書き直しますか?」
彼が示すココとは、いま書いたばかりの
「体温」の数値のところだった。
「63・3度」と書いてあった・・燃えてるわ!!
ワクチンを接種すればしたで副反応の不安。
感染すればしたで長引く後遺症の心配。
どちらがいいとか悪いとか・・・。
今日まで生きてきた自分の「感性」に
従うしかあるまい。
重たく残っている左肩の痛みよりも
スラスラと「63・3度」と書いている
自分の脳のほうこそがイタい。