東日本大震災からもう10年が過ぎたんですね。
今日のテレビではあの悲劇を風化させてなるものかといった
気概を感じさせる特集を各局でon the airしている。
予定していた仙台のコンサートが中止となり、
自分に出来る事を模索し、庄野真代さんのライブハウスで
3日連続のチャリティーをした、全国ツアーに募金箱を抱えて
出かけたりもした。微力ながらも何もしないよりは
いいに決まってる。そんな気持ちだったのだろう。
10年前のブログに僕もこんな言葉を書いていた。
あの災害を忘れない為にもう一度読み返してみた。
平賀と中村と一緒に車に乗っていた時、
頭上の巨大な龍のような首都高が大きく揺れ始た。
とりあえず、避難した喫茶店は、
食器が壊れ、ガスが止まっていた。
コトの重大さに気づいていない
腰の引けたコーヒーの湯気みたいな僕らの楽観は、
携帯から入ってくる情報を
知る度に、縮みあがっていった。
背骨を不快な感覚が、何度も走りぬけた。
僕らの想像をはるかに超えた、未曾有の大災害が
現実に起こっていることを、実感したのは、
帰宅してテレビの映像を目の当たりにしてからだった。
刻々と増え続ける災害の件数、
あり得ない数の死者、不明者。
現実が、怖かった。
起きてしまった現実にいることが怖かった。
被災のさなかにいる皆さん、
瓦礫の中から立ち上がる
強いココロを忘れないで欲しい。
驚きと畏れ、悲しみと怖さ、
憤りと無力感。カラダのチカラを
すべて奪われたようなこの感情。
命の大切さや、儚さをあらためて感じながら、
まずは、自分のやれることを始めます。
写真は下北沢のライブハウス「音倉」だ。
庄野真代さんが、仲間たちと営むお店だ。
チャリティーコンサートの打ち合わせをしている所だ。
今はコロナに蹂躙されている地球。
ルール無視の覇権争いが露骨になってゆく世界情勢。
穏やかに平凡に生きてゆくことの大切さを・・・。
こんな時代だからこそ音楽に託して唄ってゆこう。
復興を突き進んできた東北の皆さんを尊敬します。