ナベちゃんが言う。
ワタシに何の異存もあるものか。
カツ丼は大好物でしょう。
翌日、私たちはお昼時にバイパスの道路を外れて、田舎道を走りその「つる屋」に向かった。
「あれぇ!」
ひときわ大きいナベちゃんの声、何だか嫌な予感がしたのだが、
やっぱり的中した。
「オカシイなぁ、火曜日が定休日と確認したんですよ。連休の影響かなぁ」
カツ丼を心に描いて、朝から何も入っていない私のストマックがクゥーっと鳴る。
しょうがないよナベちゃん、
このまま車を走らせよう。
いい店が俺たちを待っているはずだ。
あぁ、お昼ご飯が食べたい。