鉄道の代わりに、大船渡の皆さんの大切な足となっている。
今夜は休養することに決め、
近くにあるコンビニで軽い夕食を物色しようと
ホテルを出てバス専用道路をまたいで、
少しずつ、少しずつ生まれ変ろうとする
夜の大船渡を散歩する。
ペヤングとコーラとフランクフルトとユンケルを
カゴに入れてコンビニのレジに向かう。
「カラシ入れときますね。」
「あっ、じゃぁ二つ下さい。」
少し年配の女性と軽く会話しながら、財布を取り出す。
「細坪さんですよね。
この前の時は友達と3人で見に行ったんですよ。
明日はどうしても都合がつかなくてねぇ。
頑張って下さい。はい、000円になります。」
声をかけて頂くのは嬉しいけれど。
なんでこのタイミングだかなぁ・・・
まるでひとり暮らしの下宿生みたいな買い物だったよねぇ。
もう少し、何かこぅ、オシャレなものにすれば良かったなぁ。
ペヤングとコーラとフランクフルトとユンケルが入った
白いビニール袋をクルクル回しながら、
急に夏が過ぎたような冷たい夜風に当たりながら、
とぼとぼとホテルに戻ったのでした。
おわり