今度、札幌のギター雑誌の取材を受ける
ことになったので、どれを紹介しようかと
事務所で所蔵ギターの品番などを確認しようと
ボディホールの内側に書いてある文字を
ライトで照らしながら読んでいた。
例えば僕の相棒でツアーにはいつも一緒の
ボディがハワイアンコアで出来ている
マーチンギターの本名は「D-42K2 821188」です
この番号を見ればそのギターの作られた
年代がわかるのだ。ぼくのD-42は2001年生まれ。
どれどれ、「天野中村ギター」は?
生まれは1987年だった。調べてみると、
平賀が新生NSPを抜けて、天野がソロに移行
しながら新会社を設立した年だ。
この年は天野君のなんか期するものを
感じる年だなぁ。
ギターのホールをのぞいでみると
MODEL「1987~ AMANO」と書いてあった。
そして天野のネームの下に「NAKAMURA」と
続けて追記されてあった。
そうか、中村もこのギターを手にした時に
作者であるヤイリの松尾さんにこのギターを
メンテに出したんだな。
その時、中村の名前を追記したんだね。
松尾さんも粋なことしますなぁ。と思いながら
続けて中村のネームの下に書いてある
「HOSOTSUBO」というネームを見つけた。
松尾さん、粋ですやん!!
私のネームも「追記」してくれたのね。
ひとつのギターに3人のネームが
入っている。こんなドラマがあるんだね。
前回はこのギターを天野中村で
「ANギター」と私は命名したが今日から
私の名前も加えていただき、
天野、中村、細坪を合わせて
「ANH guitar」と命名しよう。
ちなみに「ANH」に何か意味などあるのかな?
と思いつき辞典で調べてみたところ。
「Anhはドイツ語の「Anhang」の略で、
直訳すると「付録」や「付記 」
「アンハング」と読みます。
そこから転じて、クラシック音楽の
楽曲整理上では「追加」という意味があります。」
「AMANO」「NAKAMURA」のネームの下に
「HOSOTSUBO」追加しときま~す。
NSPを経てソロ活動の節目に作った yairi custom
MSP再結成の節目に手に入れた MartinHD-28V
この2本のギターを時々、
歌の旅に連れてゆこう。
ギターは一代限りのものではなく
次々と奏者の愛情と思い出を
重ねながら繋がってゆくものなんだね。
久しぶりに感動した。