35年以上前から、日課にしていることがある。
それは、365日の冷水シャワー。
月に2~3回は抜けることもあるが、ほぼ毎日水を浴びる。
身体に良いと信じ始めたのは「落下する水の飛沫には大量の
マイナスイオンが発生する」と読んだから。
本当はデカい崖の上から落ちてくる滝に打たれるのが
良いのだろうが、私はそんな時間も勇気も持ち合わせていない。
遠い昔、すれ違う車も無い山陽地方の山道を走っていた時のこと、
手頃な小さな滝を発見!人通り(車通り?}もなかったので、
これ幸いに車を路肩に止めて滝に打たれてみることにした・・・。
それはとても爽やかだった。
大浴場にある「打たせ湯」の5倍くらいの威力だ(?)。
目を閉じて印を結び、憶えていた金剛薩埵のマントラを
唱えてみた。どどどど・・・という音を聞きながら
エセ山岳密教修行者を楽しんでいたのだが、何かの物体が
私の隣をすり抜けて行った時、ふとこんな妄想が脳裏をよぎった。
「滝の上から大きな丸太が流れて来たとする」
「その丸太が落下して偶然にも私の頭を直撃したとする。」
「その衝撃に気を失った私はドンドン河下に流されていく」
「頭部の激痛で意識が戻った私は穏やかな河のせせらぎを
揺蕩っていた。気が付いた時はここが何処なのか
自分か誰なのか思い出せない全ての記憶を失っていたのだ。」
「しかもトランクス一枚の格好でだ。」
急に怖くなった私はそそくさと滝を後にした。
それ以来、「マイナスイオン浴」は安全第一な
バスルームのシャワーと決めている。
北海道の冬のシャワーは「よっしゃ!」と言って覚悟を決めて
冷水を浴び頑張って最低20数える。
みなさんにお勧めはしないが、これは爽快。堪らん!
それがである。昨日、9月26日の朝。
いつものように水シャワーを浴びた時「あら、冷たい」と感じた。
まだまだ9月なのに・・・・。
「爽やかより、冷たいが先に来てしまった。」
ヤバい!こんなことでは安直な「水シャワーの行」も今年で
ひとまず終わるのか?そんなつもりもないのだけれど
「寄る年波」ってやつが私にもやって来るとは・・・。
今年の冬、新聞の片隅に「フォーク歌手細坪基佳、
バスルームで倒れる」という記事がひっそりと載っていたら、
「あぁ、アイツ水シャワーをやりやがったな。」と思って下さい。
ってな。
ホントに、秋がやって来ましたねぇ。
MoonMovieも「夏の終わり」から「秋の風景」に行きましょう。
「木の葉が風に」を聞いて下さい。
そして、都留スタジオでも何かが始まりました。