阿蘇を通りかかる時には
必ず挨拶に伺う草部吉見神社。
僕にはとても親近感を感じる神社なんです。
田楽保存会の本田さんに
「あそこはいいところですよ 、ぜひ一度
寄ってみてください」と紹介された神社だ。
もう30年ぐらいになるだろうか
僕らが初めてこの神社に来た時、 たまたま車で
立ち寄っていた年配の方が僕たちに話しかけてきた。
「 お参りに来て下さってどうもありがとう。」
キョトンとしている僕たちに
「 実は私ここの神様の子孫なんです。」
「 今は鹿児島のほうにいますが時々
こうして やってくるんですよ。」
ここの神様というのが誰あろう
上色見熊野座神社の「健磐龍命」の父さんです。
つまり、 神武天皇の息子です。
という事はここにいるこの年配の翁は?
そういうこと?アマテラスの血筋?
そんな始まりがあって阿蘇を通る時は
必ずこの神社に足を運びます。
弟は鬼をやっつけましたが兄さんは もともと
池だったこの場所に住んでいた大蛇をやっつけました。
つまりこの兄弟は初代天皇の子供さん達ではなく
大和朝廷建国以前に阿蘇一帯を支配していた
王国の支配者であったと考えざるをえません。
なんてな。
鬼も大蛇も敗れたそれぞれの国の首長だったのかも・・・。
それどころか、鬼八のリーダーが磐龍命で
国龍命こと八井耳命こそが大蛇から後に
龍神の化身となった阿蘇の最高神なのでは?
大和王権は巧妙に地元の王族を自らの血族に
組み込んで 侵略した歴史を隠蔽した。
下り宮の階段の一番上から本殿を覗き込むと
まるで大蛇が口を開けてこちらを
見上げているように見えます。
だから、最初に話しかけてくれた翁は
天孫族の末裔ではなく阿蘇の神々の血脈なのだ。
なんてな。