皆さん今日はどんな感じですか?
午後から少し風が強くなってきましたが、
今日の東京も爽やかに晴れわたっています。
「北窓を開けて~」な気分で、一日数回、部屋のすべての窓を
開け放して「風が通り抜ける」のを味わう瞬間が
とても楽しみになっている細坪です。
この時期のゴルフは最高のレジャーですねぇ。
アイツさえいなければ・・・。
頻繁にゴルフをする方ではないのですが、
年に数回、親しい仲間と緑を走り回ったりします。
あれは3年前のことだったでしょうか。
沖縄のゴルフコースを回っている時でした。
僕の右足の膝のちょうど真裏にものすごい衝撃が襲いました。
「ドッコ~ン!」鋭い痛みは無かったのですがあまりにも
突然の爆発で、モロにその衝撃を全身で受けそのまま緑の芝生に
転がり込みました。
あとで仲間に聞いたところ、
「ツボはミスショットをして、照れ隠しで芝生の上にいつまでも転がっている。しばらく放ってきましょ。」と思っていたらしい。
道理で私の災難発生に誰も駆けつけてはくれなかったはずだ。
こういう時に「普段の自分の行いが反映するのだ」気ぃつけや。
実際は、後続の高齢者チームが私の位置を十分に確認せずに、
早々とドライバーを打ち込んだのだ。
それにしても当たり所が頭部や顔面ではなく、膝裏の骨も筋もない柔らかな肉球のようなピンポイントの所だったのが
不幸中の幸いだろう。とは言え、ムラサキ色のゴルフボールの跡がクッキリと浮かび上がり、心なしか湯気が出ている気がした。
立ち上がろうとしても、足にチカラが伝わらない。
大げさだと思ったが、クラブのスタッフが救急車を呼んでくれた。
人生で初めての「救急車」だ。
車内のシングルほどのベッドに寝かされた。ドライバーの他に白衣の男性がふたりいて、私にどんな状況だったかを質問する。
ひとしきり質問を終えると、「免許証を見せて下さい」と言った。
僕の免許証を見ながらどこかの病院に電話している。
「え~、ゴルフボールを身体に受けて、歩けない状態。」
「頭部ではありません緊急を要するほどではないと思われます。」
「え~、男性、昭和27年現在64歳細坪基佳、あと10分ほどで到着すると思います」そんなやりとりを聞きながら、
ぼんやり思ったことは「そうなんだぁ、俺って64歳なんだ。」と
普段向き合うことのない自分年齢を客観的に受け止めていた。
白衣の男が電話を切った後も、救急車は淡々と走り続けている。
乗客は押し黙ってエンジンの音を聞いている。
と、そんな時だった、白衣の男がこう言った。
「細坪といえば、あの有名な・・・」と言ってなぜか沈黙。
いやもっと言葉を続けてよ、とも思ったが
「はい、私が有名な細坪です。」と変なおじさん風に言ったけれど案の定、受けなかった。しかしさすが沖縄です。
案外細坪さん、今も認知度そこそこ高いのね。
ゴルフを中断させて申し訳無かったメンバーとも後から合流し、
大事に至らず事なきを得たことを報告した。
「ここに来る前に、宝くじを買って来たんだよ。」「また何で?」
「ツボにあやかろうと思ってね、何だか今年はツボ当たり年みたい。」 意味が分かんないんですけど・・・。
ゴルフだって、外食だって、飲み会だって、ショッピングだって、
コンサートだって当たり前のことだったのにねぇ。
みんなで日時を合わて合流すればいいだけだったのにねぇ。
コロナは今や最強の嫌われ者だけど、コロナを生んだのは誰なんだろう。
これだけ進歩した医学でも収束出来ない「コロナ」って何だろう。
「コロナ」を収束出来ない現代って
正しい方向を向いているのかなぁ。
分からないことだらけの春の午後。
東京はますます風が強くなってきました。
*エピソードと写真は同じ日ではありません。