朝もやの中で

｢朝もやの中で｣は僕の中では春の歌なのだ｡

事務所が見つけてくれた六本木のアパートから
自分が探した渋谷のマンションに引っ越しする朝｡
一番ちっちゃな引っ越し用トラックの荷台でも
余るくらいの少ない荷物をのせて渋谷へむかった｡

そこで僕の新しい暮らしがはじまった｡

｢君に寄せて｣は 六本木｡
｢初恋｣は渋谷｡

六本木時代､ビールケースで作ったベッドの
上にあぐらをかいてギターを抱えて書いた
｢ 朝もやの中で｣をこの日 弾き語りコーナーで
​ふんわりと歌ってみた｡
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