1年半前の沼津のコンサート当日は
大変な大雨でした。
久保田さんの乗っている新幹線が大幅に
遅れているリハーサルはおろか本番にも
間に合わないかもしれないと言う報告が入る。
久保田さんがいないからといって中止にする
訳にもいかず、かと言ってコンサートを
大幅に遅らせるわけにもいかない。
本番の時間になったら私が出て行って
得意 ?のトークをして時間をつなごう。
だが、実際にステージに上がってみると
喋ってるばかりにもいかず、 ギター1本で
唄い始めることになった。
ひとり語りなどデビューしてから50年
ほとんどやったことがないのだから
いざ本番を迎えると、いつもと違う汗をかき
いつもと違うホルモンを分泌させ
入れたことのないワクワクスイッチが
「ポーン」という 音を立ててオンになった。
そうなんだ、 50周年ツアーに取り入れた
ソロコーナーは実は沼津から始まったんだ。
ソロコーナーのおかげで久保田さんの
ありがたみをしみじみと感じているのは
間違いない。