「白い冬」が発売された時ソニー生え抜きの
フォークディオ誕生と言うことでCBS SONYが
猛プッシュをかけて全国プロモーション展開を
開始した。もちろん僕もプロモーション活動を
するのはこれが初めてで、その中には
この長崎も 入っていっていた。
僕のはじめての長崎上陸でもあった。
長崎のプロモーションは安定感のある僕よりも
少し?いや、だいぶ年上の 安定感のある体型の
ソニー販促課の女性が担当だった。
どこか人を顎で指図するような態度が
ちょっとむかついていたりもしていた。
忘れもしない。
各放送局に行くたびに各部署のフロアデスクに
座って 仕事をしている社員の皆さん
ひとりひとりに北海道六花亭のふきのとう
チョコレートを 手渡しで差し上げてくるのだ。
そんなものを用意してるとは 現物を見るまで
ついぞ知らなかったので 多少面食らった。
彼女にチョコレートを5枚ほど手に握らされ
急に顎で あちらへこちらへと指示された。
1度は 嫌だと断ったのだが有無を言わさず
ドンと背中を押されるのだった。
屈辱と言えばいいのだろうか?
少年は憤りを感じていた。
移動中の時間も彼女との会話はほとんどなくなった。
雑誌の取材やラジオのインタビュー等の
プロモーションが一通り終わり夕食の時間になった
彼女は思案橋のアーケードに入ってすぐにある
「天天有」と言う町中華屋さんに入った。
「 ここのちゃんぽんはとてもおいしいの。」
この日はとてもムかついた一日だったが
特製ちゃんぽんはホントとても美味しかった。
以来、長崎と言えば「ちゃんぽん」なのだが
あれから52年か・・・。
僕の中で彼女の横顔はあの頃のままだ
あれ以来会っていない。
当時、長崎でコンサートをやってくれたのは
越智さんと言う人だった。 面白い人だった。
いつしかジャマイカのミュージシャンを
招聘して本場レゲエフェスティバルを
開催するような人になっていた。
旅の枕で徒然に思い浮かぶ青春もまた楽し・・・。