宮城県の塩竈神社に寄った。
主祭神の一人に「塩土老翁神」(シオツチノオジ)という
謎の神がいる。
気になって、調べてみたらこんな文章に出会う。
『古事記』では塩椎神(しおつちのかみ)、『日本書紀』では塩土老翁・塩筒老翁、『先代旧事本紀』では塩土老翁と表記する。
『日本書紀』本文の神武東征の記述では、塩筒老翁が東に良い土地があると言ったことから神武天皇は東征を決意したとある。
とか、
海幸山幸の説話においては、海幸彦の釣針を失くして悲嘆にくれる山幸彦の前に現れる。事情を聞くと小舟を出して山幸を乗せ、
そのまま進めば良い潮路に乗って海神の宮に着くから、
宮の前の木の上で待っていれば、あとは海神が良いようにしてくれると告げる。
とか、
天孫ニニギニミコトが降臨する際にもこの「塩ジイ」は
ニニギの何かアドバイスをしていると読んだことがある。
つまり「塩ジイ」は天孫族となにかと深い関係があるようなのだ。
そして、この文章だ。
鹽土老翁神を、住吉神、岐神、猿田彦神などと同神とする説もある。(玄松子の祭神記)
つまり、住吉神はここ立磐神社がある場所で
大和に船出するために風待ちをしている神武に
なにほどかのアドバイスする役目をする地位にいたのだ。
だから、立磐神社の祭神は
「住吉大神」つまり「塩土老翁」なのだ。
どや、今回の妄想は!
歴史評論家関祐二さんの言葉をみつけた!
これは凄い!
猿田彦大神が塩土老翁や弥五郎ドンによく似るのは、この神の正体が武内宿爾と考えることでうまく説明がつく。敵に追われたトヨ ... 同段一書第四にもそっくりな話があって、事勝国勝長狭の別名が記され、それは「塩土老翁」のことだったと記している。くどいようだが、塩土老翁は住吉大神であり、住吉大神は神功皇后と夫婦の秘め事をした男で ある。 ... 隼人の祖のうみさちひこやまさちひこ海幸彦もまた、山幸彦の呪術で海に溺れた。
九州は古代史の宝庫だね。
またくるぞ〜!
唄も聞いてね。