わたしのMacが尋常じゃないくらいに起動が遅くなった。
たこ足のようになっていた「外付け」の諸諸を外し
「キャッシュ」という知らずに蓄積してMacの内部に潜んで
悪さをしている奴らをつまみだし、これでどうだ!とばかりに
再び「再起動」をするのだが、信じられないくらい遅い。
「どした?おいどした?」
電話でアドバイスしてくれていた佐藤がしばし沈黙したあと。
「中を全部出して、綺麗にしてからあらためて入れ直そう。
お前のスキルでは無理だ。パソコン持ってウチに来い。」
そんな訳で、車にMacを押し込んで我が家から
佐藤クン家まで「door to door」
「何じゃこりゃ、遅いにも程がある。」私のMacを起動させた
佐藤の一言だ。「さて、じゃあやるか。全部出してしまう前に一度チェックしてみよう。」となにやら私が今まで開いたことの無い
私のMacの色んな所をあれこれ広げている。
まるで病気のわが子の診察を見守る母の気分である。
急に佐藤がおっかない顔でこう言う。
「お前、何やった?なんでこんな所にこんなものがあるのよ。
しかもこんなにたくさん。これじゃ、動くわけ無いじゃん。」
「はぁ?おれ何もしてないし。心当たり全然無いし。」
「原因がわかったよ。おまえだ!」
「やっぱり?」